誰しも憧れたことがあるであろう、テレビで見た沖縄ののんびり優雅な暮らしを満喫してみたい!狭いオフィスなんかで働くのではなく、海の見える職場で働いて、休日は海や自然に触れていたい!あったかい沖縄に住みたい!
水を差すわけではないですが、よく知らずに飛び込むのはあまりにも危険かもしれません。
せっかく移住をするなら、これが正解だったと安心して暮らしたいものですよね。
沖縄の気候やゆったり時間、それに憧れを抱いているのなら、ぜひ一度こちらの記事に目を通してみてくださいね。
沖縄移住はやめとけ!のんびり優雅な生活にはほど遠い!収入と支出があってない
沖縄の平均年収は333万円で全国44位
まずは沖縄に住み続けるためにも、現地で収入を得るために働かなければなりません。
年間の所得を見てみると、沖縄県の最低賃金は693円で全国平均の1,004円と比べるとかなり低めです。移住者がアルバイトのみで生計を立てるには、かなり余裕の蓄えがなくては難しいでしょう。
ちなみに、正社員の平均年収は333万円と全国44位で、東京の426万円と比較するとかなり生活を切り詰めなくてはならないと予想されます。
ここまで収入が低くなってしまう要因は、沖縄は第3次産業(サービス業)のウエイトが84%と非常に高く、その他製造や農業などの第1次、2次と比較すると正社員としての需要自体が少ないという現実があるようです。
何を買うにも「輸送費」、沖縄は今もっとも物価が高い
生きていくためには食べることは必須であり、どんな買い物するにも安く済ませたいと誰もが考えているでしょう。
ところが、2018年~2022年にかけて沖縄の食料指数(つまり食費)はどんどん上昇し、東京都よりも高い数値を維持しつづけてしまっているのです。
海に囲まれている沖縄は、野菜・果物・魚介類など県外で生産、加工された食料品は、すべて海上もしくは航空輸送により県内に入ります。
2022年に深刻化した輸送費の高騰がかかわっていると思われていますが、沖縄は全てのものに輸送費がプラスされてしまうのです。
食料品に限らず、ネットで関東のショップから日用品を購入したとしても、小さな包みで送料は1,450円、大きなものともなれば4,350円ほどの送料を負担しなければならないのです(今回郵政の送料を例にあげています)。
気軽にネットでショッピングが当たり前の現代において、月に何度買い物するのは控えなければなりませんし、東京での価格を知っているとスーパーの特売もお安くは感じられないかも知れません。
湿度と強烈な紫外線、それが沖縄の夏
雨多すぎ!晴れたら危険な日差し!亜熱帯は甘くない
沖縄といったら晴れた青空に白い雲、そして風にゆれるヤシの木やハイビスカスの花を思い浮かべる人も多いでしょう。
実際の沖縄は北緯20度から30度の亜熱帯に位置していて、温かい海に囲まれ海洋の影響を強く受けるため『気候は高温多湿』なので、雨が非常に多く、本州で体感できる『からっとした晴れ』とは無縁なのです。
一番天気の良いのは7月8月で、台風さえなければ晴れる確率は75%。9月10月は50%、11月~4月までは30%前後ということは、沖縄の天気はほとんど晴れていないということがわかります。
沖縄の夏の平均気温は28℃~30℃で、本州の方が気温だけでいえば暑いのですが、確実に違うのは夏の日差しです。
紫外線は東京の1.5倍と言われていて、さらに日照時間はどこよりも長いので直射日光にさらされる時間が長く、水着で海に行くなんて危険行為で、日焼け対策なしでは夏のアクティビティは要注意です。
それでいて年間を通して湿度が高く、梅雨時期には湿度83%にもなるので、人が快適に過ごせる湿度40~60%には程遠く、常にムシムシ暑く過ごしにくいと感じている移住者も多いようです。
台風が多く日本一過酷な塩害地域と言われる沖縄
2011年~2020年までの過去10年で、沖縄県の台風接近は年間にして平均8回もあり、その度に停電や自宅への浸水や破損などが後を絶えません。
自分は悪くないのに、どこからか飛ばされてきた鉄板や折れた木が、自宅のカーポートやブロック塀などを破壊したとしても、住家以外は罹災の対象外になるため自腹での修理が必要になります。
また、沖縄は塩分を含む強い風が影響し、日本一塩害が多い場所としても知られていて、
建物や車の錆を放っておくと、腐食や部品の欠損などにもつながり危険を伴います。
屋根、外壁は通常の地域より劣化や痛みが早いので特殊な塗装を施すことや、補修費用が余計にかかってきます。
車、バイク、自転車などはこまめな洗車やコーティングで塩害予防をするなど、メンテナンスにかかる手間も必要です。
そもそも、外にむき出しになっているものの寿命は短いと思った方が良いでしょう。
沖縄の水は浴びない方がいい、その訳とは
水道水の引用率は全国最下位沖縄県
沖縄はサンゴの島なので、水は石灰分が多く含まれる硬水で、自宅の水道にはその水が引かれています。
硬水はガラス製の食器や浴槽、キッチンにも乾燥した跡が白く残り続けますし、洗濯にも向かず洗いあがりの服にも石鹸かすが残りやすい上、飲料水としても味はイマイチです。
水道水を飲料水としてそのまま飲む沖縄の人は30%とダントツ最下位です。
美容面では、沖縄に移住してから髪が傷んで、肌が荒れた人が多いそうです。石灰水はアルカリ性なので、弱酸性の肌には大きな負担かかかります。
硬水は洗浄力が弱いため、シャンプーなども流れ落ちにくいので軟水の倍くらい時間をかけて洗わないと、シャンプーが頭皮に残って抜け毛の原因にもなるのだそうです。
沖縄に来たら飲料水にはミネラルウォーターを購入するか、全ての水道に浄水器を取り付けることも検討してみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。沖縄に住み続けるには十分な資金と、自宅や自動車においてもメンテナンスが必要になったり、生活にかかる支出は本州以上かも知れません。
働くにしても、サービス業などの需要は多いですが勤務時間が短かく、正社員として雇用してくれる職種は限られているようです。
何より魅力的に思えていた南の島のような気候は、実は亜熱帯のためほとんどが雨や曇りで、慣れない場所から移り住んだ者には辛すぎる湿度が沖縄では当たり前のようです。
毎日必要になる水が、自分の美容に良くないものだとしたら、躊躇してしまいます。
これらを知ったうえで、自分にとって移住が正解なのかご検討くださいね。